Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

TPPについてー経団連は自由貿易カルト宗教?

経団連会長、鹿野農水相を批判 TPP参加「弱腰困る」
http://bit.ly/qrd9Cd

 経団連米倉弘昌会長は11日の記者会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加をめぐる鹿野道彦農林水産相の慎重姿勢について、「農業をつかさどる大臣が弱腰では困る」と批判した。参加に慎重・反対の民主党議員に対しても、「選挙を考えずに、国益を考えて農業を強くするべきだ」と述べ、党内の慎重論の広がりを牽制(けんせい)した。


TPP(環太平洋経済連携協定)は財界だけでなくいわゆる知識人(といわれる人たち)官僚、政治家を始め「経済発展の切り札」「日本の発展のため絶対必要」であるかのようにいわれていた。

しかし本当にそうなのだろうか?

ではその「経済共同体」の大先輩であるEUの現状を見てみよう。2007年に欧州統合としてEUが結成されて5年近い歳月がたった。その欧州統合、自由貿易圏によってEUは本当に飛躍的発展を遂げているだろうか。

最近のEU関係のニュースを見てみよう

EU失業率9.5% (パブリックレコード)
http://bit.ly/n2Gurm
(特筆すべきはEU結成直後から失業率が上がっている。)
ギリシャでスト拡大=緊縮策に抗議、省庁封鎖も
http://bit.ly/qGlBly
・ユーロ安/円高、欧州のパソリンク事業に影響=手島NEC常務(10/12ロイター)
・EUは発足以来最大の困難に直面=バローゾ欧州委員長(9/28ロイター)
そして記憶に新しい
英ロンドンの暴動、市内各地に火の手 バーミンガムリバプールにも飛び火
http://bit.ly/nqObbA

これだけのニュースを見てもまだEU統合による自由貿易圏の確立でEUがすばらしい発展をし経済も順調だ(!!)
などとあくまで主張する人がいたとしたら私はその人の頭の中がどうなっているのか正直見てみたい。
これが巨大な自由貿易圏ができたことによって起きた現実だ。何とすばらしい成果であることか。

さて、経団連米倉弘昌会長はこの現実をきちんと見ているのだろうか?
そしてTPPがこのEU同じ道を歩まないと何故断言できるのだろうか? その根拠は? 
ヨーロッパと違うという人がいるがじゃあ、ヨーロッパとどう違うから、EUのようにならないというのか?

あくまでTPPが経済発展に必要と主張するのなら、この点についてきちんとした根拠を示すべきであろう。どうもTPP推進派の人たちはEUのこの現状から目を背け、あたかもカルト宗教のごとくTPPに参加しなければ日本の発展はない、などと「洗脳(マインドコントロール)」されているように見えてしまう。

個人的には自由貿易圏」なる方向性に世界が動いてから経済の面でロクなことがおきていない。自由貿易で経済が発展する、という議論自体がどうも最近眉唾である。ちょうど新自由主義が国民全員を裕福にする、などという何の根拠もない議論が広まったように..

経済を勉強している人には悪いが私は今世界で主流になりつつあるアメリカ的経済学の理論を唱える人を最近信用していない。フリードマン経済学は結局リーマンショックを導いたし、キャズム理論なるおかしな議論も社会を不健全な方向に導くとしか思えない。いずれも頭でっかちの理論倒れの論法のように最近感じてしかたがない。

以前、森喜朗なるちょっと頭の弱いお方が首相になって「IT技術が経済の牽引役となり、大きな成長をもたらす」「IT革命が経済を活性化させる」などということを大真面目にいっていた。今時こんなことをいったら「バカかお前」といわれるのが関の山だが、どうも

「IT技術で社会が革命的に変わり経済が活性化する」

TPPは日本経済活性化の切り札である」

私には同じレベルの議論に見えてしょうがない。

経済界全体が自由貿易圏」カルト宗教に洗脳されているような気がしてしまう