Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

坂の上の雲第三部スタート

久々にドラマの話です。

待ちに待った坂の上の雲第三部がスタートしました。

第三部はさながら日露戦争の戦記的な様相を呈するだけに司馬遼太郎が生前恐れていた「戦争讃美のドラマと誤解」されないためにも、どういう描き方をするかがポイントになります。ただでさえ日露戦争を描くというだけで戦争讃美のドラマと決めつける風潮がありますから...

第一回の「旅順総攻撃」日露戦争の最も悲惨な部分を描いているし、あくまで旅順要塞攻撃にこだわる日本陸軍の様子と、海軍の焦躁感を表現していましたが、ドラマや時代背景を実際に見るにつけ、日本が近代国家になるためにかなり無理をしていたし、客観的に見ればロシアと戦争をすること自体がいかに無謀なことであったかがわかります。そこのところはよく描いたように思います。初回は割りと小走りで日本側の苦しい戦況を描いていたので、来週はどう描かれるか、また楽しみです。

この日露戦争当時の日本はまさに帝国主義の時代で、国家の存亡がかかっていた状態のようですが、何となく原発問題TPP問題に揺れる現代の日本との共通点を見ることができます。

どうも私はいわゆるグローバリズム、というのは19世紀の帝国主義が形を変えたもののような気がしてならないんですね。いわゆるグローバルといっても殆どアメリカを中心とした価値観を押し付けている部分があり、グローバリストの話にはアメリカ以外の話は殆どでてこない。決まっているのはインターネットや金融の錬金術」的な話と、アメリカがこうなっているのに日本がこうなっていないのはおかしい、という論調ばかり。私には胡散くさい連中にしか正直見えないですね。でもおかしなことにマスコミ、ネットではなぜか彼らの方が「正論」扱いされている。やはり何かがおかしいと思わざるを得ません。

その意味で坂の上の雲の登場人物たちの模様は現代の私たちにとても参考になるのではないでしょうか? 今の日本も同様に危機的な状況といっていいと思います。

ただネガテイブな話になってしまいますが、日露戦争当時の政治家と現代の政治家では質の差がありすぎる、という点でしょうか。TPPの詳細を全く勉強しないで、自分の保身、金さえ確保できれば国家のためのことなど全く考えない、能天気にあとは官僚に任せておけばいい、などどいう考えが見え見えの野駄目あかんくたーびれ首相では本当にお話にならない、といっていいでしょうね。

その意味で現代の状況が日露戦争当時に負けず劣らず深刻といっていいかもしれません。