Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

病院ーかくも面白きところ

昨日無事退院したが、それにしても私個人勝負の年と考えている今年、のっけから緊急手術→緊急入院と足鼻をくじかれた感じもないわけではない。まあ今は気持ちを切り替えてこれから遅い一年のスタートを切ろうと思っている。

しかし入院なんてことは勿論しない方がいいに決まっている。しかし4年前の盲腸以来の入院で今度は二週間近い入院、それなりに病院というところは面白いところだ、とも思った。

まず看護師が結構個性があふれていて面白い。勿論おばさん看護師で仕事を淡々とこなすベテランもいたが、私の病棟の看護師は竹を割ったような明るい性格の女性、年からすると30前後と思われ、なんとこのご時勢に子供が4人もいるとの話。子供を生むと女性は性格が変わるが4人も生むとこういう竹を割ったような性格になるのだろう。肝っ玉母さんのノリで患者に接し、私以外の同室の「おっさん連中」は素直にいうことを聞いていた。

これ以外にも妙に馴れ馴れしいノリで患者に接する看護師、今時の「ギャル」風(誰に似ているかわからないーアッキーナでも意識しているか)の若い看護師。そして数は少ないがハッとする美人もいた。黒木メイサを小柄で華奢にしたような女性、沖縄でなく関西弁をしゃべっていたが、なるほどいるところにはいるもんだ。

病室にいるとそんな彼女たちから数時間ごとに回診を受ける。体温や血圧の測定、そして私の場合手術跡の経過である。実は今回の手術は予想外に大規模になってしまい、手術の跡は下腹部を縦に陰部の近くまである。したがって恥ずかしい話ながら手術跡を全部見せると、○ンポも丸見えになってしまうのだが、彼女たちは顔色一つ変えず丁寧に手術跡の経過を見る。彼女たちにとって男性のイチモツは「見慣れたもの」でしかないらしい。さらに気恥ずかしいのはそんな彼女たちから「おならは出てますか?」とか「トイレは何回行きましたが、そのうち大は何回ですか」などという質問が毎日来る。女房にもよういわん答えを毎日いわされる羽目となる。
感心するのはこの病院の看護師はほぼ全員聴診器を使いこなしている、最近聴診器を使わない医師が増えている現状を考えるとこれは驚くべきことである。よく訓練されている看護師たちだということもわかるので信頼はおける。しかしこうした看護師たちのやりとりにも結構ドラマというものを感じる。

そして言うまでもないが、病院というのは命の終焉を迎える場所でもある。二週間の間に何人なくなったかは覚えてないが、「○○○号室の誰々さんが昨夜未明にお亡くなりになりました」かの情報を何回か耳にした。ナースステーションの前にはすぐにそれとわかる黒服の連中(葬儀屋)が待機していて遺体を自宅や葬祭所に運ぼうとする光景を目にした。入院患者に高齢者も多いのでそういうことが頻繁にあっても別に不思議ではない。

映画でも病院をテーマとした映画は多い。人間ドラマとして「病院へ行こう」(滝田洋二郎監督)もあるし、「病院で死ぬということ」(市川準監督)などが有名だが、アメリカではER緊急救命室という病院を舞台とした人気ドラマもあり、病院をテーマとした映画ドラマは多い。そういえば私が音楽を手掛けた「戦慄の閉鎖病棟というホラー短編映画も舞台は病院だ。

しかしいずれも主役は医師や看護師だが、意外に患者を主役とした映画ってないような気がする。20年前に「イングリッシュ・ペイシェント」という映画があったが、それにしても患者役のレイフ・ファインズより看護師役のジュリエット ピノシュの方が存在感を感じた映画だし、病院内の人間ドラマを中心に描いているわけではない。

その意味では患者を主役とした病院の映画なんてあっても面白いかもしれない。二週間弱という期間だったがその意味では病院ー面白き場所かなという感じである、

しかし何にせよ、健康が一番である。病院というところとしょっちゅうおつきあいができるようではこの先の人生暗い。もう入院などしないで済むように心がけたいものだ。

参考まで上記の映画、市川準監督だけ他の作品とのDVDだが、興味ある人は下記からどうぞ。