Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

mixiの停滞ーシステムの小手先変更では難しいのでは

■「危機感あるが、頭打ちではない」 mixi笠原社長に聞く成長戦略(ITメデイア)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/08/news013.html

「成長余地は、まだまだあると思っている」――SNSmixi」を運営するミクシィの笠原社長は言う。

 mixiのアクティブ率(3日以内にログインしたユーザーの割合)低下が止まらない。2006年11月までは7割を維持し、笠原社長も「アクティブ率の高さが売り」と公言していたが、昨年末に58%まで落ち込んだ。PC向けmixiのページビュー(PV)も07年半ばごろから下落が続き、「mixiモバイル」のPV成長率も鈍化している

 右肩上がりの成長が当たり前だったmixiは、踊り場にさしかっているのだろうか。「会社としても危機意識を持って取り組んでいる」と笠原社長は言う。
「つながりにくく」なっている?

 2006年以降にmixiに参加したユーザーのアクティブ率が特に低いという。同社がミクシィに社名変更し、上場するなど急速に注目が高まったころ。ユーザーが急増して知り合いやコミュニティなどが見つけにくくなったことが背景にあると笠原社長はみている。

 mixiがオープンして間もない04〜05年は、本名で登録するユーザーも多く、コミュニティの数も限られていたため、知り合いや同じ趣味を持つ人と出会うことが比較的容易だった。だが06年ごろからは登録時に実名を避ける人が増え、ユーザー数・コミュニティ数も急増。08年1月現在で200万コミュニティを超えている。「同級生を探そうと学校名で検索しても、同じ高校のコミュニティだけで2つ3つあることもある」

 mixiに参加しても友人を見つけることができず、楽しさを知らないままログインしなくなる――そんな機会損失があると、笠原社長は分析する。

 ユーザー同士を出会いやすくし、マイミクを増やせる仕組みを改めて構築できれば、アクティブ率低下に歯止めがかけられると笠原社長は見ている。指標は「マイミク20人」。マイミクが少ないほどアクティブ率が下がる傾向があり、20人を境にアクティブ率が急落するという。
<中略>

スパム対策も課題だ。スパム業者が宣伝目的のアカウントを取り、大量に「足あとスパム」を付けたりスパムメッセージを送りつけるという問題がユーザー離れにつながっている面もあり、先日は「mixii」(ミクスィ)を名乗る悪質な業者のスパムメールに注意喚起した。対策のためにパトロールを強化したり、システムで対応していくという。

私もmixiの草創期から参加している人間だが最近本当にmixiにログインする機会が減った。勿論私のような古株と比較的最近入会した人間とはいろんな意味で温度差もあるし、ソーシャルネットに対するスタンスも大きく違う。

笠原社長はシステムやプラットホームをいろんな面でいじって対策を考えているようだが、正直そんな小手先の変化で状況が好転するとは思えない。

私がmixiにログインしなくなったのはmixiのシステムやプラットホームに関する問題ではなく、ひとことでいえばmixi最近のユーザー、会員のレベルの著しい低下が原因である。

スパマー「荒らし屋」そしてヒマ人ユーザー、悪質ユーザーの暗躍ー中にはストーカーまがいの輩も少なくない。コミュ二テイの募集にも詐欺まがいのものが横行し、自らの情報を公開するのにはあまりにもリスクが高すぎるソーシャルネットになってしまっているのがログインしなくなった最大の原因である。さらにはmixi本部がそういう連中に対する取締り、強制退会にあまり積極的でないように見えるのも問題だ。

前にもいったがいいソーシャルネットかどうかは、システムやプラットホームがいいからではない。それらは単なる手段に過ぎない。やはりソーシャルネットを使うかどうかは「人」である。その面では正直現段階ではfacebookの方がmixiよりは安心して繋がっていることができる。facebookでは友人以外には一切の情報を公開していないし、友人も複数回会っている旧知の人間しか承認していない。

利用が落ちてきているPC版と異なり、モバイル版「mixiモバイル」は成長が続いている。1月末にはモバイル専任部署「モバイル企画部」を発足。「モバイル業界経験者が集まっている」という。

 mixiモバイルはここ1年で大きく変化した。絵文字の多いUIにしたり、ポップな背景スキンやデコメ素材を提供するなど、モバイル特有の流行を押さえて機能追加してきた。「モバイルはひまつぶしという要素が強い」と無料ゲームも投入した。

 ただ「ゲームやデコメもmixi上でのコミュニケーションの延長線上にある」という。ゲームはマイミク同士で点数を競えるようにし、デコメもマイミク同士で交流してもらうために提供するなど、「コミュニケーションインフラとしてのmixi」という方向性は、モバイルでもPCもぶれないようにしていきたい考えだ

PC版が落ちてモバイルが増えているというのは寧ろ時代の必然である。インターネットの主力はPCからスマホやモバイルに移るのは時代の必然であり、本質的な問題ではない。

クリエイターが集まる場にしたい

 今後は、ユーザーが作成した映像や音楽、画像などが集まるプラットフォームにもしていきたいという。
 「クリエイターが作品をネットで公開するという流れが加速しているが、mixiもそのプラットフォームになりたい。mixiには、日記や動画で作品を発表している人もいる。クリエイター専用アカウントを作って発表しやすくする、といった展開もありえるだろう」

 mixiは個人同士がつながるプライベートなコミュニケーションツール。だが作品の発表も、プライベートの延長線上にあると話す。「自分が作ったものを見せたいというのもコミュニケーション欲求だと思う。現状ではプライベートな見せ方しかできないが、もう少しパブリックなものも取り込んでいきたい」

かつてmixiの草創期には多くのクリエーターが参加し、クリエーター同士のネットワーク構築やビジネスに発展させるツールとして大いに重宝した時代があった。しかし現在私の周囲のクリエーターの殆どはfacebookの方に移行している。理由は簡単である。何度もいうようにスパマー「荒らし屋」そしてヒマ人ユーザー、悪質ユーザーの暗躍が多いためである。

今作品を仮に公開してもこういう悪質ユーザー「荒らし」のターゲットになるのは目に見えているし、何かのプロジェクトで人材を募集しても「商用利用禁止厨」の連中が待ってましたとばかりに絡んでくる。これが今のmixiの実態である。

従って笠原社長が本気でクリエーターを呼び戻そうとするなら、まず上記のようなスパマー「荒らし屋」そしてヒマ人ユーザー、悪質ユーザーの暗躍の類を徹底排除することから始めないと駄目である。こういう連中がネットの質を著しく落としているのであり、一般ユーザーにとって百害あって一利ない連中だ。SNSだけでなくネットの世界からも永久追放すべき連中である。

こういう連中は数量的には一般のネットユーザーから見れば圧倒的少数派である。従ってこういう連中を片っ端から強制退会させても会員数にはそれほど影響があるとは思えない。

mixiがかつてのようにクリエーターにとって有効なツールに戻るにはひとえにこういったバカや悪質ユーザー完全排除できるかにかかっているといっても過言ではない。