Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

平清盛ー義朝死して来週より「第三期」へ

平清盛ー今回で平治の乱の後始末の模様が描かれていました。次男朝長を始め義朝一行とはぐれる頼朝等、ほぼ史実の忠実に描かれていると思います。但し義朝が実際に討たれるのは長田忠致館の風呂場で武器もないまま殺害されますが、まあさすがに素っ裸で義朝の死ぬシーンはNHKとしては描けなかったでしょうね。

恩賞欲しさに義朝を裏切った長田忠致を『平治物語』ではその浅ましさを終始批判的に描いており、あまりに露骨な恩賞要求に清盛らの怒りを買い処罰されそうになったそうです。ちなみに頼朝はこの長田忠致に対して凄まじい復讐をします。後の頼朝挙兵の時に本来なら重罪人の長田忠致に対し「懸命に働いたのなら みのおわりをやる」と伝え、本人はそれを聞いて感動して言葉通り懸命に働いたそうです。勿論長田忠致「美濃、尾張」の二国をもらえると思っていたわけですが

実は平氏討伐のあと頼朝が長田忠致に対していった言葉は

「約束通り身の終わりをやる」といって処刑されてしまいます。(『保暦間記』によると建久元年10月の頼朝の上洛の際に、美濃で斬首されたことになっています)
別におやじギャグを書いているわけではないですよwww。実際に頼朝が本当に言った言葉(らしい)です。

結構凄まじい復讐ですね。ざんざんこき使ったあとぶっ殺すわけですから..

さて、清盛の母(ドラマの上では継母になりますが) の池禅尼が頼朝の命乞いをしたというのも史実通りですが、これが結果的にはあとで平氏の命取りになろうとは当の清盛も思っていなかったのではないでしょうか? ドラマでは後に頼朝に斬首されてしまう宗盛と頼朝のやりとり、という暗示的なシーンも描かれていました。

まあ平家物語の影響で徹底的に悪者にされている平清盛ですが、頼朝を流罪にとどめたこと、常盤御前の三人の息子の命を助けたこと、などを見ると後世の権力者よりは慈悲深い面もあり、かなり人間関係も義理を重んじる人物であったようです。なまじっか平家物語が日本の古典として語り継がれているために、なかなかアンチヒーローのイメージが拭えないのですが、最近平家物語が描いている「平家の悪業」の中にはかなりの部分フィクションが多いことがわかっており、少なくとも歴史書としてはその内容を鵜呑みにすることはできない、というのが最近の歴史学者の主流の考えとなっています。

ちなみに常盤御前も清盛の側室になった、と描かれていますがそれも平家物語の記述で実際にはそれは確認されていません。はっきりわかっているのはその後藤原氏五摂家の1つの一条長成に嫁し、公卿の一条能成を生むというのがはっきりとした史実として残っています。晩年の常盤御前については殆ど何もわかっていません。

今回も義朝の存在がいかに清盛にとって大きかったかという面が描かれていましたが、今回でこの義朝が見納め、史実通りだからしょうがないとはいえさびしいですね。玉木宏の義朝ーとてもよかったです。

来週からいよいよ第三部(NHK第三期と呼んでいます)ですが、おそらく第三部の主役級になると思われる、藤九郎こと安達盛長が最後出てきました。頼朝にとっての終生の腹心となる人物で鎌倉幕府でも安達氏は外戚として重きをなします。

第三期から平清盛がどのような描かれ方、どのようなドラマになるか、楽しみです。