Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

平清盛最終回終了と全体の感想

平清盛。今日で最終回が放送されました。

まあ予告編で壇ノ浦を描くのはあらかじめわかっていましたし、最後はまるで「清盛死後の平家がその後どうなったか」について駆け足で描いていましたのでまるで総集編でも見ている感じでした。

清盛の第三部はあれほど栄華を誇っていた平家がなぜいとも簡単に滅んでしまったのか、そこの部分を描こうとしていましたが、全体としましては、低視聴率と騒がれながらもドラマとしてここ数年にないくらいきちんとできていたと思います。ドラマとしてもクオリティは高いと思いますね。

主演の松山ケンイチの演技はかなり特筆すべきもの、といっていいでしょう。ドラマがはじまったばかりのころは少々うるさい感じがしましたが、最後の壮年期の清盛は鬼気迫る演技で私自身かなりくぎ付けになりました。今回は玉木宏源義朝山本耕史藤原頼長、そして井浦新崇徳上皇と若手の実力派の俳優陣がドラマを引き立てました。いずれもこれからが楽しみな俳優だと思います。脚本も一部違和感があるところがないわけではありませんでしたが、全体的には登場人物に対して感情移入ができる作り方になっていたと思います。

今回は「リアリズム」を追求したために一部に「画面が汚い」等某県知事も含めそういう声が出ましたが、私はドラマのクオリティを上げるためには「リアリズム追求」は当然のことだと思っています。しかし結果的には大河ドラマでも過去最低の視聴率だったということはマスに対しては受けない、ということでしょうか?

NHKというところは体質的に「国民の評判」というものに過剰なところ敏感なところがあり、NHKとしては今回の低視聴率の評判がよほどこたえたのか、「リアリズム追求路線」と決別する旨の発言をしていますが、どうでしょうかね。あまり外野の無責任な声には傾けない方がいいような気がしますが

さて、平家は壇ノ浦で滅亡しましたが平家滅亡=すべての平氏滅亡ではありません。滅んだのは伊勢平氏のみで頼朝にしたがった千葉、里見、三浦氏等の「坂東八平氏」といわれる武士団がありなかには江戸時代まで存続した氏もいます。あとは清盛の正室の平時子は公家として発展した高棟王流の平氏であり、これらは公家として江戸時代から明治まで続きました。

伊勢平氏も全員が滅んだわけではなく、ドラマにも描かれていましたが清盛の弟の頼盛は平家滅亡後公卿になっています。もっとも頼盛の家系は没落し消滅してしまいますが
あとは平氏の有力家人の平貞能も頼朝に助命嘆願され、宇都宮朝綱の預かりの身となり子孫も続いた模様です。
あと別系統で平維衡の子孫と称する伊勢氏は、戦国時代に北条氏を名乗り、豊臣秀吉の侵攻のあと家康の家臣となっています。

それにしても平家物語ではないですが、今回の平家の栄華と滅亡のドラマ

確かに無常観を感じてしまいますね。

さて来年の大河ドラマ新島八重を主人公にしたもの、幕末から明治を描きますが、新島八重は日本の元祖ウーマンリブを作った人ですからまあ女性の人気をあてにしたドラマでしょう。今テレビは女性が見ないと視聴率が取れないそうで、それはそれでどうなんだろうと思いますが、気になるのはNHK「リアリズム路線と決別」ということなのでドラマのクオリティが落ちていないといいな、とも思いますが

見ないでとやかくいうのも何なんで何回か一応見て判断したいと思います。