Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

八重の桜ー久々に質と視聴率両立か?

さてNHK「リアリズム路線決別」を宣言してから「八重の桜」のドラマ作りがどうなるか少々懸念もあったのですが、初回と今回「やむにやまれに心」を見た限りでは完全に杞憂だったようです。

関心も高いようで先週の感想記事は驚くほどのアクセスがありました。それだけ関心も高かったのでしょう。

さて今回の脚本を書いた「山本むつみ」女史のNHK公式サイトのコメントですと、かなり今回の脚本に関して詳細に調べた上で入念に練られた様子がうかがえ、さすが「ゲゲゲの女房」という連ドラで大ヒットを飛ばした実績もだてではないという印象を持ちました。少なくともオバサン脚本家の自己満足的な内容だった天地人「お江ー姫たちの戦国のような悪夢になる可能性は低いと感じましたので、引き続き見てみようと思います。

初回視聴率も21.4%だそうですが、個人的には今回のドラマ、「女性が主人公」という点もあるような気がします。私の家でも結局女房や娘がテレビのチャンネル権を事実上握っており、私はやむなく見たい番組は仕事部屋のテレビで見てしまう結果になっています。「幕末のジャンヌダルクなどと呼ばれた新島八重に対する女性の関心が非常に高かったようです。はからずも「視聴率を狙うには女性をターゲットとせよ」というテレビ業界の半ば常識となりつつある戦略を踏襲しているといえます。

今回は吉田松陰が密航未遂で囚われの身となり、佐久間象山連座して塾は閉鎖されてしまいますが、その閉鎖される前の塾に八重の未来の夫、「新島七五三太(しめた)」が現れました。兄の覚馬との出会いがありますが、この覚馬が七五三太(しめた)少年の人生にも莫大な影響を与えるなどとは当時知る由もないでしょう。もっともこれはドラマらしい脚本上の演出でしょうね。同時に兄覚馬の人生に大きな影響を及ぼす西郷吉之助(隆盛)も出てきました。まさか吉川晃司とは

あと綾瀬はるか新島八重、なかなか当たり役かもしれません。今まではJin 仁の「咲さん」がハマリ役だと思っていましたが、今回の新島八重役がそれを超えるかもしれないですね。綾瀬はるか以外ではできない役かもしれません。

まあ今のところはドラマの質も視聴率も両立している感じですね。ここ数年の大河ドラマにはなかったんじゃないでしょうか? (ここ数年ドラマの質が悪いと視聴率が高くなり、質を追求すると視聴率が下がる傾向があるように思いました)

まあこの調子で作り続けてほしいですが、一応映画劇伴の音楽を作っている人間からひとこと、坂本龍一氏のテーマ音楽はいかにも「教授」らしい音楽になっていますが、そのあとの劇伴、何となく映画「Il Postino(入ルポステイーノ」のパクリのように聞こえて、私的には違和感感じるんですけどね。

昨年の吉松隆氏の劇伴はよくできていたのと比べると、ちょっとどうかな、と一応同業者として感じた次第です。