Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

危険な「火遊び練習」−尖閣諸島

すでにマスコミでも大騒ぎで周知の尖閣諸島での「中国軍レーダー照射問題」

中国軍レーダー照射―日中のチキンゲームはいつまで?
http://realtime.wsj.com/japan/2013/02/07/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%BB%8D%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E7%85%A7%E5%B0%84%E2%80%95%E6%97%A5%E4%B8%AD%E3%81%AE%E3%83%81%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%A4/

キンゲームで終わればまだいい。だが今回の事態は本当に「戦争」一歩手前のきわめて危険な事態である。

中国報道官は「報道で初めて知った」などとうそぶいているが、
■「報道で知った」“レーダー照射”に中国外務省
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/230206050.html

事実だとしたら、こんな報道官は無用な存在であろう。本当に知らなかったなら中国共産党としての代弁者としては失格だし知っていての発言なら世界に向けて大ウソをついていることになる。

次期の主席に就任が決まっている習近平(まだ正式に就任はしていない)は前任の胡錦濤と比べて「軍に近い」人物であり軍務経験者でもあることは事実で。一部の中国研究家からは対日強硬派ともいわれる。

だが一応一時的とはいえ日中でのビジネスに関わった人間からすれば、今日本と中国が戦争をしても得する人間は誰もいない、ということは断言できる。一部の近視眼的、偏狭なナショナリスト連中の感情は満足させることができるかもしれないが、政治というのは基本的には損得で動くはずなので損得で考えれば「誰も得しないきわめて危険なゲーム」である。

私は当ブログで「脱中国」を論じたことはあるがそれは中国に過剰に依存するのは危険だ、(少なくとも今の中国には)といっているだけで現実はもはや日本の経済の半数近くは中国との経済関係に依存しているのはもはや動かしがたい事実であり。もし実際に戦争になったら日本経済は計り知れないダメージを受ける。一方中国もここまで経済発展をとげられたのはジャパンマネーがあってこそであり、GDPで世界第二位になりながら中国政府がまだ「円借款」にこだわるのはその円借款で一番恩恵を被っているのは中国共産党自身」という構図があるからである。これは日中の経済関係を知っている人間ならだれもが知っている事実である。(汚職のもとにもなっている)

習近平がそれを知らないはずがない。但し習近平は中国国内の汚職廃絶に対してはかなり積極的な人間であるし、前任の胡錦濤が比較的「外向き」の傾向があったのに比べるとかなり「内向き」であることも事実。アメリカに対してもかなり強硬な発言を何回か過去行っている。またいわゆる「ウイグル暴動虐殺」の責任者ともいわれるので、いずれにせよ前任の胡錦濤と比べるとかなり武断的な性格の強い政権になる可能性が高い。

今回の「レーダー照射事件」に真相はどうなのかわからないが党指導部が関与しての事態であれば、日中関係に重大な影響を与えるのは間違いないしそのような行動を実際にとったとすればそもそも国際感覚に乏しい行為といわれてもしかたがない。実際今回アメリカを始めロシアを含む欧米諸国から批判にさらされていていささか狼狽している、とも受け取れる行動をしている。
そしてもし党が全く関与せず現場の中国軍が勝手にやったことだとしたら事態はもっと深刻だ。それは中国軍は中国政府がコントロールできないことを露呈するものであり、今後暴走しても誰も止められないことを意味している。だとするといつ戦争という事態に発展しても不思議ではなくなる。

だがそれは中国共産党に対しても破滅的な結果しかもたらさない。戦争になり日本が全ての資金を引き揚げれば中国経済はたちまちひっくり返る。勿論日本経済も多大な打撃をこうむるが、最悪の場合はそれが世界恐慌の引き金にすら発展しかねない。

そんな事態は誰ものぞんでいないはずだ。中国政府、共産党内に「理性的」な人間が残っていればそんなバカなことをしないはずだが..

安易なナショナリズムは破滅しかもたらさない、戦前の日本を見れば一目瞭然であろう、