Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

八重の桜ー八重の結婚、第一次長州征伐と高須四兄弟

八重の桜ー今回も盛りだくさんの内容でした。

禁門の変で朝敵となった長州を討つべく世に名高い第一次長州征伐が始まりますが、もうこの頃にはかつての幕府の権勢は衰えており、ドラマでも少し描かれていたとおり旧態依然の体質を引きずる江戸と京都の最前線の間にかなりの意識の差が生じています。

また時代の流れを全く読み切っていない江戸側はこの第一次長州征伐を機会に幕府の権勢を取り戻そうと画策しますが、幕末の諸藩の藩財政は極端に悪化しており、戦争だの参勤だのと出費のことを考えない政策に諸藩の心はすでに幕府から離れていました。(この頃の江戸の幕閣は阿部正外等を始めとする保守派が主導権を握っていました)

佐藤B作演じる家老の田中土佐のこの言葉
「われらは一体何と戦っておるのだろうのう」

この言葉がこの当時の状況を物語っています。

そして幕臣でありながら「幕府はもう熟れきった柿だ」といって腐った柿を握りつぶす勝海舟、それをみた西郷吉之助は「闘わずして勝つ」という孫子の兵法を持ち出して厭戦気分の強かった諸藩の同意を得て長州藩に対して恭順政策を主張します。下関戦争で完膚なきまで叩き潰され、ほとんど戦う力が残っていなかった長州藩もこれに応じ、禁門の変に関与した三家老の切腹で終わらせます。

実は第一次長州征伐、一見幕府の勝利に見えますが実はこの事件によって幕府が失ったものはとても大きいのです。

それは
1.幕府の権威のさらなる失墜

2.幕閣の諸侯の間の亀裂

そして
3.長州の体制の立て直しの機会とのちの薩長同盟の布石

特に、ですね。
ドラマに書かれた西郷と勝の会見は実際に史実として行われたらしく、この会見のあと西郷も幕藩体制を終らせ、国家統一をどうすれば成し得るか,どうすればを考えるようになります。

生瀬勝久演じる勝海舟が少し臍をかみます
「 この西郷という男 思ったより恐ろしい男かもしれねえ俺は少ししゃべりすぎたかなー 」

そう実はこの会見がのちの薩長同盟成立、そして倒幕への布石になってしまうのです。
ある意味、江戸幕府が終わるのはこの時に決まったかもしれないのです

今回のこの辺りの描き方。絶妙です。歴史好きの人間を本当にくすぐるドラマ作りになっていますね。ゲゲゲの女房でも冴えわたる脚本を書いた山本むつみさん。さすがです。

さて、川崎尚之助との結婚になかなか気が進まなかった八重さん、ようやく結婚を承諾します。もっともわずか3年余りの結婚生活になってしまうわけですが...

さて新島八重といえばもっとも有名なのはこの写真ですが


まあどこのオバサン、という感じですね(^^) いずれも晩年の八重さんの写真ですが...

ドラマでは「まぶしいほどキレイ」であるかのように描かれていますが、まあそれは綾瀬はるかが演じているからだろうと私も思ったのですが..

実は私も知らなかったのですが新島八重の若い頃の写真があったようです。

結構きれいじゃないですか...

次の夫の新島穣は自分の妻の八重について「美人」ではなく「生き方がハンサムだ」と評していましたが

いや、なかなかどうして、という感じですね。

最後にドラマの最後の解説で「高須四兄弟」について触れられていました。
美濃高須藩の第10代藩主松平 義建(まつだいら よしたつ)の四人のせがれで会津藩主の容保は七男になります。征長軍の指揮官だった尾張徳川慶勝は次男、五男の一橋茂栄、そして八男は桑名藩主の定敬。 この四人を幕末に活躍したことから「高須四兄弟」といわれています。いずれも聡明で謹厳実直な人間として知られてますが、容保はご存じのとおり「悲劇の藩主」としての道を歩んでしまうことになります。歴史の歯車は時には残酷なものです。

左から二人目が容保です

というわけで次回、いよいよ兄の覚馬が失明してしまいます。
どう描かれるか楽しみにしましょう、