Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

NBA人種差別発言のオーナーを永久追放!! 当然の処分

日本ではあまり大きく報道されていないが、全米を揺るがした事件である。

NBA ロサンジェレスクリッパーズのオーナーのドナルドスターリングが人種差別発言をしたことが大きな波紋を呼んでいた。
同オーナーは伝えられるところ以下のような発言を伝説のバスケットボール選手マジックジョンソンと記念写真を撮った女友達(愛人?)にしたという。

公正を期すためまず英語でスターリングがしたとされる発言を引用する


"Why are you taking pictures with minorities? Why? It's like talking to an enemy. Hispanics feel certain things towards blacks. Blacks feel certain things toward other groups [中略] It will always be that way. [中略] It bothers me a lot that you're associating with black people. [中略] You're supposed to be a delicate white or a delicate Latina girl. [中略] You don't have to have yourself walking with black people."

(翻訳) なんで有色人種と写真なんか撮るんだ。敵に話をしているのと同じだぞ。ヒスパニックは黒人に対して思うところがあるし、黒人も他の人種に対しておもうところがあるんだ。 そういうものだ。君が黒人と協力しているのをみるとイライラする。 君はよきラテン系白人であるべきだろう。 黒人となんかいっしょにあるいてはいかん!!

はっきりいって翻訳しながらも私の中に激しい嫌悪感が走った。

正直自分の目と耳を疑うような発言だ。当然ながら各方面から非難の嵐、クリッパーズのスポンサー企業はことごとく撤退。オバマ大統領も「信じられない侮辱的発言だ」と当然ながら不快感を表明した。

そして本日NBAから処分の裁定が下った。
■NBA、オーナーを永久追放処分 クリッパーズ、人種差別発言で
http://www.47news.jp/CN/201404/CN2014043001001014.html

処分内容はスターリング・オーナーに永久追放処分と、規約で最高額となる250万ドル(約2億6千万円)の罰金
それに伴い、LAクリッパーズを強制的に売却されることになる。

結論からいって当然の処分だ

アメリカ社会は確かに深刻な人種差別の歴史がある。今でも完全になくなってはいない。
しかしアメリカ社会全体としてはそうした差別をなくそうと懸命に努力をしてきた。特にここ20年くらいはその姿勢を顕著にしてきた。
それは「公民権運動」のマーチンルーサー.キング牧師の誕生日を国民の祝日にしたことからもわかる。アメリカで個人の誕生日が国民の祝日になったのは他に初代大統領のワシントンと南北戦争で奴隷解放を成し遂げたリンカーンだけだ。

MLBは初のアフリカ系アメリカ人選手のジャッキーロビンソンに敬意を表すため背番号42を全球団が永久欠番とした。さらにロビンソンがメジャーリーグにデビューした日「ジャッキーロビンソンデー」として記念し、全選手がユニホームに背番号42をつける。
そして初のアフリカ系大統領のオバマが誕生したことでそうした差別撤廃の意識は定着したといっていい

だから今のアメリカ社会はこのような発言を決して容認しないのである。

今、アメリカでRacist (= 人種差別主義者)とレッテルを貼られたらほぼ社会的地位を全て失うといっていい. 名誉も社会的地位も、そしてたぶん財産も全て失う。

罰金は250万ドル(約2億6千万円) そしてオーナーは永久追放でLAクリッパーズは強制的に売却される。社会的にも抹殺されるだろう。

アメリカは人種のるつぼだけに人種差別に対してはかくも重い制裁が下るのだ。

それを見ると日本社会でネットの中や新大久保あたりで醜いヘイトスピーチを叫ぶ輩、バカの1つ覚えのようにやれ在日がどうの朝鮮人や中国人がどうの等、平気で差別発言を書くことがいかに世界的に見て恥知らずで破廉恥な行為であるかがわかる。そういう意識は残念ながらまだ日本には定着しているとは言えない。

その意味でもアメリカ国内だけでなく、世界に対しても人種差別は悪であるというメッセージを伝えなければならない。だからLAクリッパーズスターリングオーナーの永久追放という裁定は絶対に必要なのである。