Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

マスコミの白鵬会見拒否報道のウソデタラメぶり

大相撲5月場所で29回目の優勝を果たした白鵬が翌日の会見を拒否した。

それに対するマスコミの報道は本当に酷いものだった。

■【スポーツ随想】大人げない横綱白鵬の態度 関係者嘆く「ダーティーなイメージさえ出てきた」
http://www.zakzak.co.jp/sports/etc_sports/news/20140603/spo1406031550001-n1.htm

(略)白鵬は会見申し入れを蹴った。部屋関係者も懸命に説得したらしいが、頑として応じなかったという。「理由はいろいろあるようだが、どうしても嫌なようです」という部屋関係者の説明を聞くと、まるで駄々っ子だ。
「(略)悪ガキ朝青龍と対照的だった当初と違って、いまやダーティーなイメージさえ出てきた」と関係者は嘆く。
(略)(作家・神谷光男)
Zakzak【スポーツ随想】

仮に夏場所終盤の2日間の無言と一夜明け会見拒否が無関係の出来事で、一夜明け拒否の方が単なる「夜通し祝勝会」が理由だとしたら…。本人は気恥ずかしかったので、事前の会見要請を理由なしに断り、波紋や真相をめぐる憶測が広がったことで、ますます引っ込みがつかなくなったとも考えられる。
東スポWeb

最も有力とされているのが白鵬夫人に関する話だ。実は現在、白鵬夫人は第4子を懐妊しており、今秋にも出産予定だという。(略)「この日の朝、あるスポーツ紙が夫人の妊娠を報じてしまったのです。まだ安定期にも入っていないし、後援者にも報告していなかったから、白鵬としては相当腹に据えかねたらしい。記者の前で機嫌が悪かったのは、この内容をかぎつけられて、何かの形で取材をされたからではないか」(関係者)
NEWSポストセブン

ご存じの方も多いだろうがその会見拒否の理由を白鵬自らブログに書いている。
■みなさんへ
http://ameblo.jp/hakuho-69/

会見を拒否したのは流産した奥さんへの配慮、気遣いからである。

細かい説明など不要だろう。
上記のマスコミ、とりわけZAKZAKの記事はまさにウソとデタラメに色どられたものだ。(さすが産経系列)
マスコミの質の低下というのは前々から感じてはいたが、上記の白鵬を叩いた記事を見てもまあ、本当に最近の記者は恥を知らないここまで酷い報道をしているのか、と怒りを通り越して呆れる。

ロンドンを拠点に活動する国際ジャーナリスト木村正人氏の記事を見ても日本のマスコミ人の最近の著しい質の低下を嘆いているのがわかる。

■もう誰もマスコミを信じない 横綱白鵬の告白
http://kimumasa2012london.blog.fc2.com/blog-entry-481.html

この記事はBLOGOSでも取り上げられているので詳細は直接読んでいただくとして、木村氏も述べているがもっとも上記のマスコミ記事で腹立たしいのは以下の点だ。

これだけインターネットが発達した時代、マスコミの存在意義は(1)渦中の人からのインタビュー(2)現地に足を運んでの取材(3)事実確認(4)権力監視――がきちんとできているかどうかだ。マスコミには手間ひまかける十分な人材と資金力がある。

しかし事実確認は行わず、ウワサの域をでない伝聞を脚色して報じていることが白鵬さんの真摯な告白で改めて浮き彫りになった。

まさにその通り。

例の福島原発に関しても報道各社の取材協定というなのコンプライアンスとやらの関係でマスコミは現地に直接いって取材することはしていない。実際原発関係は信憑性の極めて低い政府や東電の情報をただたれ流しているだけである。

上記のマスコミ記事でわかるのは最近のマスコミの取材のいい加減さ

いや、上記の記事を見るとまともに取材すらしていない。情報に対する裏を取らずに噂や陰口のようなものをあたかも真実であるかのように報道しているというお粗末ぶりである。

これは嘘やデタラメの情報しか流していない、といわれても仕方あるまい。

このブログ記事でも何回も書いているが最近のマスコミ報道を見ると本当に権力への迎合、従順さが見て取れる。

すなわち木村氏がインターネット時代に必要なマスコミの要素
(1)渦中の人からのインタビュー
(2)現地に足を運んでの取材
(3)事実確認
(4)権力監視

上記の4つをどれ一つとしてきちんとやることが今のマスコミにできていない、というのがわかる。

もう1つ付け加えると今のマスコミ関係者は自分たちの報道に対する責任とその結果に対する反省がない。何かにつけて自分の行動を正当化する。福島原発コンプライアンスによる「取材しない権利」も彼らは正当化するだろうし、何よりも記者クラブという誰がみても現代の大本営発表にしても同様である。

木村氏の上記のブログ記事を引用させていただくと

これまで、たくさんのスポーツ選手がマスコミ不信に陥ったのも無理はない。マスコミはウソやデタラメだけをまき散らす存在になり下がってしまっているからだ。

真相は本人のブログで語られる。報道が事実かどうかの検証はインターネットを通じて行われる。「権力監視」についても、マスコミは政権、警察、検察に擦り寄り、権力に都合の良い情報を垂れ流している、情報を操作しているという批判が絶えない。

白鵬のこの一連の報道をみると日本のマスコミの質はここまで落ちたか

といわざるを得ないのだ。

だがもっと問題なのはこんなマスコミをいまだ「信じすぎている」日本国民の体質だ。日本ではそんなマスコミの報道を鵜呑みにする人間がまだ残念ながら社会の多数派である。それは先日の私の記事のデータでも明らかである。

■マスメデイアを何でも鵜呑みにする日本人、考えることを拒否する日本人
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20140521

残念ながら今回のこの記事にまつわる点で日本人のマスコミ報道を鵜呑みにする体質が大きく変わる、と自信を持っていうことができないのが残念である。