Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

デング熱を始めとするネットに拡散する「陰謀論」とデマ

まず最初に大前提としてマスコミや政府の発表内容を全て鵜呑みにするのは愚の骨頂である。日本人は世界的に見てもメデイアリテラシーの意識が低く、日本人の7割がいまだマスコミの情報を信じ切っているというデータもある。

■マスメデイアを何でも鵜呑みにする日本人考えることを拒否する日本人
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20140521

だがそれを大前提としても、最近ネットに拡散されている政府その他の「陰謀論」については正直いかがなものかと思う。最たるものが最近ネットを中心に拡散しているデング熱に関する安部政権ならびに官僚による「陰謀論とか「政府fが何かを隠している」とかを信じている人が多いようである。政府マスコミのいうことを鵜呑みにするのは勿論問題だが、安易な陰謀論の肩入れしたり拡散するのは私はいかがなものかと思う。

まあ、そういった情報が真実だと信じたい気持ちはわからないではないが、その「信じたい記事」を疑うことも必要だ。

デング熱関連のデマ拡散中――信じたい記事を疑うことも必要です
http://bylines.news.yahoo.co.jp/ogawatamaka/20140909-00038925/

<前略>
確かに、マスコミの報道を鵜呑みにするのではなく、ニュースは情報ツールの一つと考え、自分自身で考えることが大切だと私も思います。ただ、マスコミの報道を疑うのであれば、ネット上でどこの誰が書いたかわからないブログの情報については、さらに疑うべきです。

9月5日に公開されたある個人ブログのデマ記事が、Facebookなどでかなり拡散されています。内容は、「去年のデング熱感染者は249人、今年は81人なのに、こんなに報道が過熱しているのはおかしい。何かを隠しているのではないか」というものです。

国立感染研究所に確認したところ、このグラフを載せているページは研究所に勤める研究者の中で有志の方が行っているページだそうです。

データ自体は国立感染研究所が公表しているものを使っているため間違いではありませんが、国立感染研究所が発表している最新の情報とグラフでまとめている情報にはタイムラグがあります。

最新の情報は、こちらの国立感染研究所の公式ページにある「感染症発生動向調査週報」から確認することができます。
http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm

デマ記事は、上記のグラフを読み間違えたものです。引用したグラフには、デング熱患者数として2013年は249人、2014年は81人であると書いています。ただし、元のページを参照すると、このグラフの枠外に「2014 年は第35週の報告数です」と書いてあることがわかります。第35週とは8月18日〜24日のことです。デング熱患者の国内発生(海外渡航歴がないのにデング熱を発症した患者の発生)が判明したのは8月26日。つまり、このグラフは「戦後初のデング熱患者国内発生」が確認される前のデータです。
ニュースをきちんと読んでいる人にとっては自明のことだと思いますが、今回デング熱が騒がれている理由は、「国内にデング熱患者がいるから」ではありません。デング熱の患者はデータでもわかる通り、昨年までもいました。海外渡航歴のない人がデング熱を患ったことにより、「戦後初のデング熱患者国内発生」と言われています。

確かに国立感染症研究所の上記のグラフの下には「2014 年は第35週の報告数です。当ラボは現在デング熱患者検査に追われているラボです。更新が遅れて申し訳ありませんが、決して患者数を少なく見せよう、隠ぺいしようなどというような意図はありません。いずれ国内発生と輸入症例を分ける予定です」と書いてある。

ネット住民に得てしてありがちなのだが、グラフ等のインパクトある」部分だけを見て、すぐ横に書いてある「注意書き」を読まないで、誤った情報を拡散するというパターンが見られるが今回もまさにそれだろう。

もう1つ
デング熱も怖いけどこんな情報が拡がるのも怖い。
http://spotlight-media.jp/article/57480799066074164?utm_source=facebook&utm_medium=social&utm_campaign=own_page

代々木公園の封鎖が不自然だと言う根拠について、毎日更新されている厚生労働省の発表をスルーして、3年前から代々木公園に住んでいて裸になることも多いホームレスの方の言葉だってのは、さすがに情報の選び方が恣意的すぎない?<中略>
マスコミが何かで大騒ぎしているときにその裏で隠したい何かが動いているかもしれない、と考えるのは自由だし、 正直自分もマスコミを疑ってかかっている部分はある。逆に、自分の意見を一見もっともらしく見せるデータや情報なんて、こうやってネットでいくらでも見つけられる。だけど、こんなトンデモな話から情報操作だ報道管制だとマスコミや安倍政権を叩くのは微妙すぎる。


当ブログを読んでいただいているのならば私が安部政権に対しては反対の立場でることはおわかりになると思うが、ネットでもっともらしく伝えられているこの手の陰謀論的情報は自民党政権の「集団自衛権容認」とか「アベノミクス」などのマヤカシと同じくらい胡散臭い

とにかく一番してはいけないのは、こういう安易な「陰謀論」的な話を鵜呑みにして安易にシェアすること。特に真実かどうかも確かめもせずすぐにシェアするなど軽薄の極み

面白いのは、こういうブログを見てシェアしている人たちの言葉。
「ニュースや情報をただ鵜呑みにするだけじゃなくて、自分で考える癖をつけなきゃいけませんね!」
うん、お前がな!

上記の引用は自戒の意味を込めています