Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

リベラル派の方へー気持ちはわかるが今は安部批判より人質問題解決を

イスラム国」に日本人2人が人質に取られた事件

約束の72時間を過ぎたが、「イスラム国」の「72時間以内に身代金を払わないと殺害」というのはあくまで「建前」上のことだろう。安部が表明した2億ドルと同じ額を要求している、という点も何となく場当たり的な感じだし、たぶん本気で支払われるとは思っていないと思われる。とにかく早期解放が実現するように一日も早く祈るばかりだ。

私の他の記事を読んでいる方は私がいかに反安部政権の立場をとり、安部政権が本質的にファシスト的体質の戦後最も危険な政権である、ということを繰り返し述べてきたことはわかるであろう。

しかし今回のこの人質事件に関するリベラル派の反応や言動は正直いただけない。

確かに阪神淡路大震災の二十周年式典を欠席してまで、しかも中東に軍需産業関係者を連れていって「援助」と軍需産業のセールスマン役を買って出る、などという行動は、いかにも安部晋三らしいとはいえ、この時期にあまりにも非常識な行為ともいえる。

しかし今回の人質事件は安倍晋三が中東に行ったから起こったわけではない。ここを勘違いしている人が多すぎる。

そもそもフリージャーナリストの後藤健二さんや湯川遥菜さんは既に昨年の段階で「イスラム国」に拘束されている。しかもあろうことか、外務省はその事実を知りながらそれに対して「何もしなかった」どころか「迷惑だ」などと暴言を吐いた外務省幹部もいたという

■日本人2人を放置…怠慢の外務省内では「いい迷惑」の放言も
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156577

外務省が把握した時点で何らかの対策を取っていれば今回の事態は避けられた可能性があり、今回のケースに限っては安倍首相よりは情報を得ていながら数カ月間も放ったらかしという人命軽視も甚だしい対応を取った外務省こそが非難されてしかるべきである。

つまり今回の2人の拘束と身代金のyou tube発表は安倍首相の中東訪問、イスラエル訪問のタイミングを見計らっての行動であって、2億円の支援を表明したからではない。可能性として高いのは「イスラム国」側に人道支援を中心とした内容の中身が伝わっていないと思われる点だ。

それゆえ大事な点は今回の件で日本人2人が拘束されたが、まだ「本格的なテロ」の対象に今日本はなっているわけではない。 少なくても まだ、だ。

今回のケースで非常に困ったことはリベラル派の中に、テロリストの要求を受け入れるべきだ、とか中東の政策を変更すべきだ、などという声がかなりあることだが、それははっきりいってテロリストを利するだけだ。こういう状況では一番やってはいけない対応である。安部政権に批判の攻撃の刃を向けたいという気持ちはわかるがイスラム国を刺激した」ことを非難する論調は結果的にテロリストを利する、テロリストに味方する行為と同じであり、このような論調は世界的にも相手にされない。

つまりここでテロに怯え、政策を変えた、身代金を払ったという風に要求に屈した時は今度こそ本当に日本は本格的なテロの標的になる。日本はテロに対して腰砕けという印象「イスラム国」側に与えれば間違いなく次のテロを誘発する。

リベラル派がやるべきことは、2名の日本人が拘束されたことを知りながら放置した外務省、及び外務大臣への追及、そしてリベラル派独自に中東への人脈を開発し、人質解放の道筋を独自に探すことである。


湯川遥菜さんはともかく、フリージャーナリストとして危険を承知でシリアに入った後藤健二さんはイスラム国の実態を世間に知らせる崇高なジャーナリズム精神があったため不幸にもこの状況に陥った。

ネットの暇人おバカ連中が彼らにとっての「魔法のことば」(はっきりいって「在日」なる言葉同様、バカの1つ覚えである)の「自己責任」なる言葉を連発して後藤さん、湯川さんを叩いているが、こいつらは「自己責任」の本当の意味などわからず、ただこの言葉を使えば「自分たちが優位にたてて、人を叩ける」と思って使っているだけ。バカ丸出しの連中だからこんな連中のいうことは無視するに限る。

それにしても日本人にはなかなかわかり辛い部分ではあるので、そのわからない部分からの降りかかる火の粉というのは厄介なものであるこに変わりはない。