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Kyojiのよろずひとりごと

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

岸井古館降板に見るもはや政府の広報機関と堕した日本のマスコミ

既にご存じ自民党や政府に極めて評判の悪い「報道ステーション」の古舘伊知郎キャスターの3月での降板が発表された。
古館本人の話だと二年前から降板の意思を伝えていたというが、先日「NEWS23」の岸井氏降板の情報も出たばかりのこの時期での降板発表はやはり胡散臭いと考えざるを得ない。

そもそも例の元経済産業省官僚の古賀氏の降板騒動の件もあり、総理官邸の圧力にテレビ朝日が屈したと思われても仕方のない状況だ。
上智大学の碓井広義も、古館降板や岸井降板に関する情報についてTBSもテレビ朝日

「こうした背景と両キャスターの降板が無関係だと言い切れるのか。政権への”恭順”を示すための、トカゲのしっぽ切りではないのか。それは放送の自律や報道の自由を自ら放棄することに繋がらないのか。両局は、視聴者に対して明確な説明を行うべきだろう。」


と述べているが全く同感である。

■『報道ステーション』と『NEWS23』、報道番組キャスター「同時降板」の背景は!?
http://bylines.news.yahoo.co.jp/usuihiroyoshi/20151225-00052806/

「NHK『ニュースウォッチ9』の大越健介キャスターに続き、古舘さんも降板。安倍政権は2015年のうちに面倒なことを一気に片付けることができて、“年末大掃除完了!”と喜んでいることでしょう。残るはTBS『NEWS23』の岸井成格さんくらいですか。とにかく、古舘さんのことを官邸が快く思っていないことくらいテレ朝は分かっているので、ホッとしていることは間違いありません」

岸井氏降板情報のきっかけはあの怪しげな団体の意見広告だが、このタイミングの古館キャスター降板を見ても政府の圧力がこの背景に無関係だと考える視聴者数は少ないだろう。

あまりにもタイミングが良すぎるのだ。

岸井降板も決定的となれば、もはや政府の方針に正面を切って意を唱えるマスメデイアの番組は事実上皆無となる。これはメデイアの本来の社会的使命である権力の暴走チェックを事実上放棄するものであり、マスメデイアが大政翼賛化した政府の単なる広報機関でしかなくなることを意味する。

これはまさに安部政権の独裁の基盤をさらに強固にするのは間違いなく、しかも先進国の中でも異例といえるくらいマスメデイアの情報を無条件に正しいと信じ込む日本人の国民性を照らし合わせると、この国の言論、表現の状況は極めて危険な状況に陥る、と考えて間違いない。

日本人は世界でも最低レベルのリテラシーしか持ち合わせていない国民

これは残念ながら事実である。

この両キャスターの降板の背景をTBS テレビ朝日が視聴者に対してきちんと説明をしない限り、今回の一連のことで日本のマスコミがとてつもないものを失うことになる。

それは自らの報道の信頼性、というものを自ら捨て去ったこと
視聴者の報道に対する信用が完全に地に落ちるということだ。

もはや戦前の状況と全く同じである。